クラゲ型UFOの公式映像を見る

米軍のメディアアーカイブDVIDSは、この映像を「Al Taqaddum Object」の名称で公開しています。掲載情報では長さは17分27秒、公開日は2025年4月29日です。撮影には、基地警備用の係留監視気球に搭載された赤外線センサーが使われました。

公式公開されたアル・タカドゥムの記録映像。センサーが物体を追うにつれて背景が変化します。

公式映像とアーカイブの記録を開く

アーカイブのメタデータは撮影日を2017年10月1日としていますが、後のAARO報告書は2017年10月23日と明記しています。報告書の記録時間も17分30秒です。ここでは、これらの情報を同一と扱わず、相違をそのまま示しています。

クラゲ型UFOの時系列

  1. 2017年10月23日

    AAROは、イラクのアル・タカドゥム空軍基地で赤外線映像が記録された日をこの日としています。

  2. 2024年1月

    ジェレミー・コーベルとジョージ・ナップが映像を広く紹介しました。WEAPONIZEDの最初の告知は1月8日付です。続く番組回では、入水と高速での離脱が起きたという主張が語られました。

  3. 2025年4月29日

    DVIDSが、より長い公式映像を公開しました。説明文は物体を風船の集まりとし、異常な性能は見られないとしています。

  4. 2025年9月8日

    AAROが評価と分析手法を示す事例報告書を発表しました。

WEAPONIZEDの当初の告知を読む

AAROが確認したこと

報告書は速度を時速4~14マイル、高度を850~2,200フィートと推定し、いずれも中程度の確信度としています。東から西への移動は風と整合すると判断しています。分析には映像、メタデータ、観測の幾何条件、再現分析、気象情報が使われています。

AAROは、物体の明暗の変化をセンサーのグレースケール表示の調整によるものと説明しています。分析官は、丸い風船状の形と垂れ下がるひもを指摘しています。迷彩を施したクアッドコプターも検討しましたが、漂流する動きとモーターの熱が見えないことから、この説明を退けました。

AAROの報告書と注釈付き静止画を読む

主張と公開資料の比較

コーベルとナップの番組説明は、物体が湖に入り、17分後に再び現れて空へ加速したと主張しています。この記述は主張の出典ですが、その出来事が起きたことの独立した裏付けではありません。

主張確認できること
軍が撮影した映像である。AAROは公式の軍事アーカイブを通じて映像を公開し、場所とセンサーの搭載プラットフォームを明記しています。
異様な輪郭は未知の技術による機体の証拠である。現在の公式映像カタログは、その輪郭を膨らんだ風船と部分的に膨らんだ風船によるものとしています。
物体は入水した後、加速して飛び去った。ここで確認した公式公開資料は、この一連の動きを裏付けていません。別の映像があるという主張は、その映像自体の代わりにはなりません。
米国防当局は何も発言していない。これは古い情報です。公式映像の説明と事例報告書の両方で、すでに評価が示されています。

WEAPONIZEDの番組説明を読む

未確認の点

AAROの公開概要は、誰が風船を放したのかを特定しておらず、現物の回収も記録していません。結論は映像と関連データに基づく評価です。こうした限界が別の起源を証明するわけではありません。

入水や異常な加速を示す別の映像には、その来歴、連続した記録、裏付けとなる測定値が必要です。今回の更新で確認した事例資料には、そのような出来事を裏付ける公式公開資料は見つかりませんでした。

AAROの現在の公式映像カタログを確認する

機密指定は物体の正体を示さない

AAROの2025年9月の機密解除に関する説明資料は、クラゲ型UFO映像を例として使っています。同資料は、撮影内容から機微なセンサー、場所、手法が分かる場合には、普通の物体の映像も機密扱いになり得ると説明しています。機密指定だけで物体の特殊な能力が証明されることはありません。

AAROの機密解除に関する説明を読む

公開記録のある他の事件については、次の記事で証拠を比較できます。 記録の残るUFO事例.